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防衛大学定期戦を終えて

H19卒・監督の岩永です。

先日、毎年恒例の防衛大学との定期戦が行われました。今年は東大がホームということで、本郷キャンパス内「七徳堂」にて7人戦と総力戦を行いました。結果は、東大柔道部ブログ赤門柔道をご覧下さい。

今年のメンバーはここ近年でも一番体格の小さいメンバーなので厳しい戦いになるとは思いましたが、点数的には大きく溝をあけられてしまいました。最近ずっと言われている「攻撃が見えない」という部分はやはり解消できていない感じでした。「攻撃」と一口に言っても、「自分から積極的に作る攻撃」と、「どんな苦しい状況も攻撃に変えてしまう」の2種類があるような気がします。

「自分から作る攻撃」というのは、たとえば隅返しの様に、組み手から自分のコースにしてしまい相手にやりたいことをやらせないようにして一本取るところまで持っていく攻撃パターンの様なものです。まずは、各自が「これ」というコースを持つことで、こういった攻めができるようになります。コースとは、「はじめ!」と言われてから(特に寝技で)一本を取るまでの一連のシーケンスを指します。まだ、コースが「決まっている」選手すら少ないのではないかと思います。ましてや、それを「できる」選手はほとんどいません。全員が抱えるべき大きな課題だと思います。

また、これがどんな相手にでもできるようになれば苦労はしませんが、自分より力の強い相手などに対して自分の形を完全に作るのは難しいものです。そこで重要になるのが「どんな状況も攻撃に変える」という「意識・技術」です。例えば、立ち技で投げられてしまう時にも、その効果を最大限減少させながら、次に始まる寝技の準備を始めることはできるはずです。寝技でもつれた時にいかに有利な体勢を取るかという「際の勝負」に強い選手は、どんな状況でも攻撃できるし、結果も残してきます。これができるようになるためには、まず「意識」を変えないといけません。たとえ抑え込まれたとしてもブリッジで返せば逆転で抑えることができるように、柔道において諦める場面というのはありえません。どうしても「防御しないといけない」という意識が先行すると、攻めることができるチャンスを逃してしまいがちです。意識がそちらに向けば、本能的に体が動くこともできるようになるし、自分でその技術を探そうという意識も出てきます。(もちろん最低限の防御はできて当たり前ですが。)

「自分のコース」と「どんな場面でも攻める意識」の2つは、部員全員の課題であろうと思います。部員内でのディスカッションもしてほしいし、先生・先輩も巻き込んでアグレッシブな東大柔道を作っていって欲しいと思います。

試合をご覧になった先輩方は、ぜひこの記事へのコメントで感想などを書いて頂けるとうれしいです。よろしくお願いします。

Comments:2

西沢威人 08-12-07 (日) 15:54

点数差はありましたが、内容は悪くはなかったと思います。
二年前の防大戦ではスコアは今年と同じく1-5でしたがその時に比べればはるかに良い試合だったと思います(ちなみに僕は10秒で一本負けでした)。堀内とかの成長っぷりにも感激しました。

寝技についてちょっと気付いた所がありました。
高渕が十字を取られてしまいましたが、相手はまず胴絡みをしてからヒップスイープ(http://jp.youtube.com/watch?v=36xOaIno-Ag)と呼ばれる技を試みて、高渕がそれを防ごうとうつぶせになろうとした際に脇をすくわれて裏のまま十字を極められました。(というふうに僕の目には映りました。相手が意図してたかどうかは知りません。)

この技は七大ではよく見られ、特に東北大では多用する選手が多く、去年の練成大会で確かマットさんが相手を引き込んでこの技で相手を苦しめていました。合宿した際にも東北大は胴絡みをすると相手を前にあおって帯を取りに行ったり十字を狙ったり、それを相手が嫌がり後ろに体重をかけると今度はヒップスイープをしかけたりと胴絡みからもかなりアグレッシブに攻撃をしていました。

2006年での東京都国公立の81キロ級の決勝で、河野さんが海洋大の山口君に十字を取られたのも、相手が胴絡みをしてヒップスイープをかけようとして起き上がって来た所をバランスを取ろうとして手を出した所で下から取られてしまっていました(間違ってたらすみません)。
ヒップスイープはそれ自体が決まることは少ないですが上はかなりバランスを崩すので注意が必要です。

東大ではあまり胴絡みから攻める選手はいませんが、胴絡みからの攻めが上手い選手は七大学にはたくさんいるので注意した方がいいと思います。マサトさんと乱取りをすると体格の良い選手に胴絡みされた時の危険性が分かります。是非やってみましょう。

まあ一つの技についてこんな長々と書いてちょっとアレなんですが。
というか前この技を研究したこともあるので上級生は「しっとるわ!」と思ってるでしょうが、下級生にちゃんと教えなければ意味がありません。ていうことを言いたかったのです。
ちゃんと教えてれば高渕が負けることも無かったかも知れないっていう。そういう意味では僕も悪いですね。

とりあえずお疲れ様!

kusuki 08-12-14 (日) 19:33

ヒップスイープ、ヒップスローですね。
防衛大も寝技を使う選手がたくさんいて、柔術の影響もだいぶ受けている感じがしました。今後の練習・試合相手としてはいい相手になるでしょうね。がんばってください。

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